繚乱蒔絵 御所車

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[幅405mm 奥行183mm 高さ200mm]

御所車=牛車は、馬車とともに中国から伝わりました。中国では196年に後漢の献帝が長安から洛陽へ脱出する途中、農民の牛車に乗って洛陽に辿り着いたという故事があり、そこから貴人が牛車に乗るようになったと言われています。日本では平安時代に皇族や貴族の乗り物として使用され、権威を示すために重厚な造りや華やかな装飾性が求められました。絵巻物にも豪華絢爛な御所車が数多く描かれています。後に雛人形の道具としても飾られるようになり、「玉の輿に乗れるように」「裕福な家庭に嫁げるように」との願いが込められているともいわれています。
本品は二段の宝石箱として作り、四季の草花を高蒔絵できらびやかに描きました。

絵巻物に描かれた御所車 「石山寺縁起」より

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