2019年7月2日 / 最終更新日時 : 2019年7月2日 輪島屋善仁デザイン室 輪島だより 珊瑚樹の花 梅雨の合間の青空。色深くなった葉の間を風が通り抜けます。人は古来より風の便りで季節を知り、人々の営みの音や匂いを運んでくる風の道を感じながら、日々暮らしてきました。 そんな梅雨の最中、工房前の珊瑚樹(サンゴジュ)が控えめ […]
2019年6月14日 / 最終更新日時 : 2019年6月14日 輪島屋善仁デザイン室 工房だより・うるし話 輪島塗を支える「地の粉」 輪島塗の堅牢な漆器づくりを支えているのが、下地塗で用いられる「地の粉」。地の粉とは、植物プランクトンの一種である珪藻類が堆積して化石になった珪藻土(含珪藻泥岩)を蒸し焼きにし、粉砕したものです。能登地方は日本有数の珪藻土 […]
2019年5月10日 / 最終更新日時 : 2019年5月3日 輪島屋善仁デザイン室 商品紹介 御所車の製作 いよいよ来週14日(火曜日)より、名古屋市のノリタケの森ギャラリーにて輪島屋善仁 工房展が始まります。引き続き、出品作からご紹介します。 こちらは「御所車」です。中塗が済んで仮組みをしてみた状態です。今回は二段の宝石箱と […]
2019年5月6日 / 最終更新日時 : 2019年5月16日 輪島屋善仁デザイン室 商品紹介 根来八角鉢〜優品に学ぶ 前回に続いて、輪島屋善仁 工房展に向けての出品作をご紹介します。 こちらは根来八角杯。根来の数多い名品の中でもなかなかに挑戦的な形です。古えの工人の見事な力量には、改めて感服するほかありませんね。 (写真は株式会社目の眼 […]
2019年5月3日 / 最終更新日時 : 2019年5月3日 輪島屋善仁デザイン室 お知らせ・他 秋草蒔絵歌書箪笥〜優品に学ぶ 5月14日より名古屋市のノリタケの森ギャラリーにて開催いたします輪島屋善仁 工房展出品作の中から、製作風景をご紹介します。 この写真の秋草蒔絵歌書箪笥(京都国立博物館・重要文化財)は、桃山時代の高台寺蒔絵を代表する名品と […]
2019年4月1日 / 最終更新日時 : 2019年5月16日 輪島屋善仁デザイン室 輪島だより 猿山灯台の雪割草 “花をのみ 待つらむ人に 山里の 雪間の草の 春を見せばや” 藤原家隆(壬二集) この歌は千利休が侘びの心を表すために示したと言われていますが、ここ奥能登の山里の足元にも静かに春が訪れています。 まるで柔らかい春の木漏れ […]
2019年3月7日 / 最終更新日時 : 2019年3月7日 輪島屋善仁デザイン室 輪島だより 梅が咲いて春の訪れ 昨年の冬は低温で雪も多く、輪島市内でも広範囲で断水などの被害に見舞われましたが、今年の冬は一転して雪が少なく、工房では一度も雪かきもせずに済みました。立春の日には北陸地方で過去最速の春一番があり、例年に比べ早めの春の訪れ […]
2019年1月7日 / 最終更新日時 : 2019年1月7日 輪島屋善仁デザイン室 工房だより・うるし話 2019年 仕事始めです 本日、当社は2019年の仕事始めの日を迎えました。 例年通り、全員揃って工房に設えた神棚にお参りして、今年1年の精進を誓います。 さて、今年の干支は「己亥(つちのとい)」です。 「己」は草木が繁って盛りとなった状態をあら […]
2018年10月5日 / 最終更新日時 : 2018年12月3日 輪島屋善仁デザイン室 工房だより・うるし話 工房にタヌキがやってくる 最近工房の裏手の自転車置き場のあたり、研物室の窓の外にタヌキが現れます。タヌキは輪島では町中でも結構見かけることが多くて、社員の自宅でも畑のトマトを食われたりしておりますw。 このタヌ吉くん、窓から見ていた研物職人の話に […]
2018年9月26日 / 最終更新日時 : 2018年12月3日 輪島屋善仁デザイン室 輪島だより 奥能登の秋 2018 猛暑が続いた夏も過ぎ、奥能登では秋風が吹いてススキの穂も揺れ始めました。 ススキの足下にも小さな秋が息づいています。淡紫色の美しい釣鐘形の花を咲かせる、ツリガネニンジンです。桔梗の仲間で春の若い芽は山菜のトトキとして食用 […]